Space Machines Company: ミッションクリティカルな業務の諸経費を削減
Space Machines Company は、「宇宙での活動のサステナビリティを高める」という広大なミッションの下、パートナーや政府機関と共同で作業し、ファイルを共有する必要があります。検討の末、Dropbox がシンプルさ、セキュリティ、組み込みの署名を提供する唯一のソリューションであるという結論にたどり着きました。
70%
労力を削減
Dropbox Sign で法的文書を作成
1
ユーザーで
Dropbox を管理
3
オフィスで
円滑で安全な共同作業
使用製品
Dropbox、Dropbox Sign
業界
科学技術
規模
2~249 人
場所
アデレード(オーストラリア)
「Dropbox Sign の導入により、法的文書の作成にかかる労力が 70% 低減しました。おかげで、ビジネスの成長につながるタスクに専念することができています」
背景情報
自動車と同様、人工衛星も宇宙にとどまり続けるには整備が必要です。宇宙空間では、このような人工衛星のメンテナンスは、Space Machines Company によって可能になります。同社は 2019 年にオーストラリアで創業し、軌道を回る人工衛星を修理できるサービス機の製造に取り組んでいます。そのモットーは、宇宙インフラの太陽年数を高め、宇宙での活動のサステナビリティを高めることです。
課題:シンプルで安全なストレージ ソリューション
Space Machines Company は、2 か国、3 つのオフィス間でデータとコンテンツをやり取りしています。また、世界中に広がるパートナーとも共同作業を行っています。同社はかつて、煩雑な共有フォルダ、重複したファイル、わかりにくいアクセス制御に疲弊していました。円滑な共同作業を実現させるため、一元的なストレージ ソリューションを必要としていました。
同社にとって、セキュリティとデータの整合性が極めて重大な懸念事項でした。現地の規制に準拠するため、オーストラリアのデータ センターでのデータのホストは必須でした。「当社が取引するのは、情報を厳密に取り扱う顧客です。そのため、セキュリティとデータの整合性が非常に重要です」と Space Machines Company のマーケティング責任者、シャルミラ・フェルナンド氏は語ります。
また、Space Machines Company は高稼働率、高速なアップロード速度、一元的なファイル階層の制御機能を必要としていました。「当社のエンジニアは設計に際してサイズの大きなファイルを扱い、それらをインドとオーストラリアにまたがるグローバル オフィス間で共有します。ファイルに可能な限り迅速にアクセスし、作業を円滑に続行できることが大切です」とフェルナンド氏は付け加えます。
最後に、Space Machines Company の事業運営チームは組み込みの署名機能を備えたソリューションを求めていました。「従来は、PDF をメールでやり取りして署名の受け渡しを行っていました。戻ってくる形式が誤っていることがしばしばあり、プロセス全体のやり直しに悩まされていました」と Space Machines Company のチーフ オブ スタッフ兼事業運営責任者であるベン・スプーア氏は言います。「検討したところ、当社の要件をすべて満たす唯一のソリューションは Dropbox でした」
「宇宙経済は急激な成長を遂げています。スマートで効果的なツールとシステムがなければ対応していけません。データの整合性と高稼働率が確保され、管理の手間がほとんどかからず、直感的なインターフェースを備えた Dropbox が、時間の節約、生産性の向上、外部との共同作業を可能にしています」
シャルミラ・フェルナンド氏Space Machines Company マーケティング責任者解決策:わかりやすいファイル階層とあらかじめ設定済みのアクセス権限
まず最初に、わかりやすいファイル階層とアクセス制御を設定する必要がありました。続いて、従来のソリューションからデータを移行する作業が行われました。「Dropbox の管理コンソールは非常に使いやすいため、移行は円滑に進みました」とスプーア氏は振り返ります。「Dropbox チームは、当社のデータがファイル構造とアクセス権限を維持したまま安全に到着するよう配慮しました」
次に、チームは法的文書の作成用に Dropbox Sign の利用を開始しました。ドキュメントを右クリックして署名ワークフローに組み込み、署名の順番を設定して送信します。チームにはユーザーの署名時に通知が届き、完了版が元の Dropbox フォルダに保存されます。「時間と労力の最適化にはこうしたツールが必要であり、この取り組みはスタートアップ企業の成長に重要な役割を果たします」とフェルナンド氏は語ります。
最後に、チームは Dropbox を Microsoft Word および Google Suite と統合しました。これにより、従業員は Microsoft または Google ドキュメントを Dropbox 内に作成したり、社内のファイル システムに外部リンクを保存したりできます。「Dropbox は他にも多数のインテグレーションを提供していますが、当社にとって重要なのはストレージ ツールと業務用ツールを関連付けることです」とスプーア氏は付け加えます。
結果:時間の節約、容易な管理、データ セキュリティ
シンプルでわかりやすいファイル構造になったことで、従業員は以前よりもデータの場所や保存先に迷わなくなりました。データのフォルダ構成に加え、データの特定に役立つ Dropbox の検索機能も業務に役立っています。
適切なアクセス権限が設定されたことで、誰もが円滑に仕事をこなせるようになりました。新たなチーム メンバーは、必要なアクセス権限すべてを備えた事前設定済みのグループに割り当てられるため、従業員のオンボーディングも簡単です。
その結果、Space Machines Company では時間の節約と生産性の向上を実現しています。
新しい生産的なストレージ環境は、管理も容易です。「収益の心配が頭から離れないスタートアップ企業にとって、Dropbox はまさに理想の選択肢です。ドキュメント管理を担う多数の人材を採用するほどの資力はありません。たった 1 人ですべてを設定して円滑な稼動を維持することができるため、諸経費の削減につながっています」とフェルナンド氏は加えます。したがって、トレーニング セッションへの投資も必要ありません。数ページの Wiki があれば、チーム全体のオンボーディングが完了してしまうのです。
もうひとつの大きなメリットは、各ドキュメントの明確な監査証跡を得られることです。このログは、複数の社外関係者が共有フォルダで共同作業を行う際にとりわけ重要になります。さらに、誰かが誤ってデータを移動させた場合には自動アラートによってフラグが立ち、データの整合性が確保されます。「Dropbox なら、最小限の労力で状況を一元的に把握できます」とスプーア氏は付け加えます。
Space Machines Company のパートナー、特に政府機関にとっても、データの安全性の確保は必須項目です。そこで重要な役割を果たすのが、データ レジデンシーです。同社はオーストラリアの法律に準拠し、不正アクセスのリスクを低減しています。「こうした機密性の高いプロジェクトでは、セキュリティとデータ レジデンシーを理由に、Dropbox での作業を希望するクライアントもいるほどです」とフェルナンド氏は述べます。
Dropbox は、軌道上サービス機「Optimus」の打ち上げの際、すでに試用段階にありました。Space Machines Company は Dropbox を使用してさまざまな関係者とファイルを共有し、権限を設定しました。次なる挑戦は「Space MAITRI」というミッションです。インドの宇宙機関と共同で、別の宇宙探査機をインドのロケットに搭載して打ち上げる計画を立てています。この宇宙探査機の検証にあたり、多数の試験が実施される予定です。オーストラリアとインドにまたがるチームで、試験用データを効率的に管理してやり取りすることが肝要になります。「Dropbox を順調に活用できているため、今回もすべてがスムーズに進むと確信しています。心配はしていません」とスプーア氏は話します。
新しい人工衛星が宇宙空間に続々と乗り出せば、物体同士の衝突が起きるものであり、スペース デブリが蓄積していきます。Space Machines Company は、宇宙での活動のサステナビリティ向上に取り組んでいます。安全で直感的なストレージ ソリューションを導入した同社なら、この課題を突き詰め、立ち向かっていくことができます。